世界の資産家ランキングTOP10が行っている自分ルール
皆さんは、知っていますか?
国際NGOのオックスファムは、2018年1月22日に発表した格差に関する報告書を公表しました。内容は、17年に生み出された富の82%を、世界人口の1%にあたる富裕層が独占していることを明らかにした。その一方で、人口の半分を占める貧しい人々、37億人が手にした富の割合は1%未満とのこと。
格差社会はもう来ているが、この流れはますます加速するのは仕方ない。
ただ、社会に期待や嘆くのではなく、彼らから学ぶことで、この時代を生き抜くことが必要だろう。
そのために、この記事では、資産家たちが行っている習慣を学んでみようと思う。
1位 ジェフ・ベゾス 純資産:1310億ドル(14兆4100億円)
Amazon 創業者兼CEO
映えある第1位には、2年連続でAmazonの創設者・CEOのジェフ・ベゾフ。彼の習慣はこちらです。
① 夕食の後には、必ず皿洗いを行う。
こちらも2014年のインタビューで、ベゾス氏は、「毎日皿洗いをしているよ。僕がやっていることで一番セクシーだと思う」と語っています。
彼の中では、皿洗い=家事という意識はなく、おそらく皿洗い=リラックスの時間という意識だと思います。
上記の記事にも書いてありますが、食器洗いをすることで、「いま」に集中することができ、マインドフルネスのような効果をもたらし、考えや情報の整理がうまくできるのではないでしょうか。
皿洗いを習慣化することが大事なのではなく、自分の思考を整理することができる時間や行動も持ち、習慣化することが重要でしょう。
②睡眠時間は1日8時間
多くの起業家やお金持ちの方はよく実践されていると言われているが、ベゾス氏も睡眠時間は大切にしています。
朝は、目覚まし時計の力は借りずに、自然に起きれるほど身体に染み込んでいるそうです。睡眠時間を大切にする理由は、適切な意思決定をするため、とインタビューで語っております。
③自分の人生を80歳まで早送りする
こちらも、フェスティバルSummit LA17で行なわれたインタビューにおいても発言です。人生を左右するような決断を下す必要があるとき、ベゾス氏は「自分の人生を80歳まで早送りする」と述べました。
そうすることで、後悔を最小に減らせる道を選ぶことができ、正しい選択肢が明らかになることが多いというのが彼の主張です。
これは、コヴイー博士が書いた「7つの習慣」の第2の習慣(終わりを思い描くことから始める)を思い出しますね。
人生の最後を思い描くことは、人生におけるすべての行動の指針、選択の基準になります。そして大事なのは、その意志がぶれないことです。ベゾス氏が80歳と定めていることは少し気になりますが、真相はどうなんでしょうか。。。
2位 ビル・ゲイツ 純資産:965億ドル(10兆6150億円)
マイクロソフト 創業者兼会長
第2位は、マイクロソフトの創設者兼会長のビル・ゲイツ氏です。
ゲイツ氏は、ビジネスだけではなく、妻とともに「メリル&メリンダゲイツ財団」を創始、地球温暖化や医療など様々な地球規模のプロジェクトに資金を供給するなどの社会貢献活動も積極的に行っていますね。
①年に2回「考える週」を作る
『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』(かんき出版)で、次のように紹介されています。
ゲイツ氏は、1週間、山奥の小屋に篭って本を読んだり思索に耽る「考える休暇(Think Week)」を実践しています。この間、1週間集中して読書や戦略立案を行っており、たとえ家族や側近であってもビルゲイツに連絡をすることは禁止されているそうです。
このように、日常から遮断された”閉ざされた時間”を強制的に作ることで、静かに深く考えることを大事にされています。
ポイントは、どれだけ深い内省ができるか、ではないでしょうか。多くの起業家や優秀なビジネスパーソンが内省の大切さを語っておりますが、1週間も周囲と連絡を断ち切り内省する人は少ないのではないでしょうか。
私も友人たちを食事をしたり、映画をみたりしますが、土日のどちらかは一切携帯を見ない一人の時間を設けています。その時間は、作業を行うのではなく、ある事柄について考えることをメインにしています。
このように意識的に時間をとることで、人生で大事なことが一つ一つ進んでいる気分になり、時間を有意義に使うことができる実感があります。
まずは、日々多忙なビジネスパーソンが、深い内省を意識的行う時間を確保することから始めてみてみよう。
②1日に1時間は読書する
ゲイツ氏いわく、5~10分なら雑誌の記事や動画にあてるということで、スキマ時間に読書することは熟読のためには勧めていません。
なぜなら、読みながら内容について考えることが重要であると言っています。
ゲイツ氏は、彼の読書は趣味や時間つぶしの活動ではなく、積極的に情報を取り入れて考えて活用するという意識があるからです。
読書は、ただ情報をインプットするという意識ではなく、考えて活用することまで落とし込むこと、が大事だということでしょうか。実際”本を読むこと”自体が目的になっていて、活用することまで考えてなかったなと反省しています。
3位 ウォーレン・バフェット 純資産:840億ドル(9兆750億円)
業種:投資家
3位は、バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)の会長兼CEOである、ウォーレン・バフェット氏です。
バフェット氏は、「投資の神様」と称されることも多く、アルバイトで作った資金を元手にたった1代でこれだけの資産を築いたことは圧巻です。
そして、彼はこのような名言を残しており、習慣の重要性を語っています。
ウーレンバフェットの名言
人は習慣で行動するので、正しい思考とふるまいを早いうちに習慣化させるべきだ。
——ウォーレン・バフェット
「目新しい変わったことをやって一発逆転!」ではなく、「一度決めた地味なルールをどんなことがあっても絶対に守り続けること」が成功の秘訣だそうです。
そんなバフェット氏の習慣を見てみましょう。
①1日の80%は読書に費やす
ビル・ゲイツ氏と同様、バフェット氏も読書家で、一日の80%は読書に費やすとインタビューで語っています。
しかし、一風変わっているのは、彼は読書をするときに他人の意見を聞かないという。では、何のために本を読んでいるかというと「事実を把握して、自分で考える」ためだという。
ポイントは、
・本に書かれている内容や考え方はすべて正しいわけではなく、個人の考えや感情が入っていることを理解すること
・事実と感情を切り離し、自分で考えることを大事にする
ゲイツ氏が語っていたことと同じように、読書では、自分で考えることが大事といっています。ただ毎日本を読むのではなく、自分で考えることを習慣化しているのかもしれませんね。
②25:5の法則
バフェット氏で有名な「25:5の法則」があります。
バフェットの10年来の専属パイロットが、キャリアにおける優先順位について悩んでいた時、バフェットは、最も重要なものを見出すために効果的な「3つのステップ」を彼に伝授したと言います。
ステップ1:キャリアにおいて達成したい目標を25個書き出す。
ゴールは長期のものでも、一週間以内に終わらせたい短期のものでもOK。ステップ2:リストを見返して最も達成したい5個に丸をつける。
ステップ3:最も達成したい5個と、残りの20個にリストを分ける。
パイロットは、
「この5個が最も重要ですが、残りの20個も達成したい目標に変わりはありません。ただそこまで緊急性がないので、合間にコツコツと打ち込んでいけばいいと思っています」
これに対して、バフェットはこう言いました。
「それは違う。丸がつかなかったリストは、重要な5個の目標が達成できるまで、一切取り組まないほうがいい」
手放す勇気が必要が必要と言ったのです。
決断とは、「決めて断つこと」と言われているように、ほとんどの人は、何をやるかを考えがちですが、バフェット氏は、何をやらないかを決めることが大事と言っています。
あれもこれも手を出すことで、結局何も達成しないということはよくある話ではないでしょうか。
資産達の習慣を真似るということは本末転倒であると気付きました。その習慣の本質を見極めて、自分にあった習慣を身につけるべきだと改めて感じました。