従業5000人規模大企業を辞めて300人規模の中小企業に転職して感じたギャップについて語ります
5000人規模の内資系の大企業を辞めて、300人ほどの中小企業に転職して6ヶ月が経ちますが、率直に良かった点や違う点を語りたいと思います。
転職した背景
まずは、転職した理由ですね。
一言で言うと、どこでも通用するスキルを身に付けたいと思ったからですね。
・心の底から熱意を持って取り組める仕事ではなかった。
・ビジネス知識やスキルが身に付いていると感じなかった。
・20代のうちにどこでも通用するスキルを身につけたかった。
今仕事に覚悟を持って取り組むほどの仕事がないのであれば、将来それを見つけたときに通用するスキルを身に付けることが、最善だと思い、転職を決意しました。
実際転職してみて良かったこと
・仕事のまかされ方、責任の大きさはより感じる
中小企業になると、会社の規模が小さいので、自分一人一人の成績や提案が、会社の業績に直結します。まさにその通りです。
営業ですので、数字を持ちますが、自分が達成しないと、チームの数字が達成しません。チーム単位で達成しないと、会社としても達成することができず、経営計画にも影響を与えます。
実際計画通り行かないと、ボーナスにも響くので、そういう意味では、不安定さを感じました。一方で大企業の時には、自分でなくても代わりはいるような、いわゆる”会社の駒”のようには感じていましたが、それは全くないですね。むしろ全員が主役の働きが必要とされている雰囲気ですね。
・年齢より実力主義
前職では、どんなに優秀な方でも、飛び級昇進やある程度の年次は必要でした。
なので、マネージャーになるためには、ひたすら成績を上げ続けないとだめなんですね。プレイヤーとして成果を出し、そこからマネージャーになるので、早くて10年かかります。
一方、現職では、早くて1年でマネージャーになることができます。
もちろん飛び級もありますし、年齢も年次も全く関係ありません。そして何より、上司の顔を伺ったり、言いなりに成ることが少ないですね。前職は、基本的に会社から下りてきている政策は絶対です。納得いかなくても、基本は”会社員だから、会社の言うことは絶対”というスタンスです。それが会社員だと刷り込まれます。
会社の方向性や意図を汲み取って、行動を起こすことが本質だと思いますが、この部分が非常に雑だと感じます。(大企業すべてはこの体質とは思っていません)
・転居が少ない、田舎に行くことがない。
大企業では、県に一つは営業所があり、全国転勤になります。となると、縁もゆかりもない東北地方や四国地方などに転勤になることがあります。(こどもができてから、転勤が重なると更につらいです。)
その点、転勤になっても、都市部に支店がありますので、都市部に近いところに住むことができるのは、いい点でしょうか。
人を異動させるほど人件費ももったいないですしね。
転職して感じたマイナス面
・福利厚生がよくない
家賃補助などがなかったので、給料は上がってもトータルはとんとんでした。
圧倒的に現職のマネージャークラスの方が優秀な方が多いですが、大企業平社員と同じくらいの給与です。正直、大企業は、実力以上の給与をもらっているととても感じましたね。
だから、大企業の人は、年収が高いが故に、大したスキルもないのに、自らを価値が高いと評価してしまう傾向にあるのでは思います。
実際、現職は、年齢関係なく、学ぶ意識や、年下の方でも尊重する雰囲気はあります。
しかし、前職では、経験年数が長い方の意見が正しいという風潮はありましたね。
・人手不足、人員の入れ替わりが激しい
入社して毎月のように人が辞め、どんどん入ってきます笑
ほんとにこれはびっくりしました。大企業の時は、むしろ人が余ってて、ポジション自体も少なく、昇進がどんどん難しくなってたんですね。
世間でいう人手不足を全くもって感じなかったのですが、今は、逆にポジションが空いてるけれど、適任の人がいないって感じなんですね笑
大企業=平社員の仕事多い
中小企業=マネージャーの仕事多い
こんな構図ですね。
給与が不安定、すぐに制度が変わる
めっちゃ制度が変わります笑
ボーナスの仕組みや会社独自の福利厚生がなくなったり、はたまた設立されたり。。かれこれ2、3回はなんか変わってますね笑
よく言えば、意思決定のスピードが早いですが、こんな簡単に制度が変えることができるんだと思いましたね笑
会社の業績が自分のボーナスに響くことはなかったので、給与はとても安定していました。ただ、中小企業は会社の業績がボーナスに響いてくるので、不安定に感じましね。
以上です。
どちらかがよいかどうかは、仕事をする上で、”自分が何を大切にしたいか”だと思います。大企業であれば、安定してストレスなく仕事をすることができます。一方で、意思決定の遅さや仕事内容などで少し飽きてしまうかもしれません。一方、中小企業では、給与や不安定ではありますが、若いうちから責任のあるポジションを任せてもらう可能性もあります。
私は、結論的にいうと、中小企業に転職してよかったのではないかと感じています。
次のステージへ早く行きたいという思いが強いので、頑張った分だけすぐに自分に早くかえってきますし、20代のうちにビジネススキルを身につけて、自分の市場価値を上げておくことで、いつでも大企業でも活躍できる力があれば、子供が生まれて本当に安定したいときに、自分の思うようにできると思うからですね。